蓮見マユリの場合

PC作成編

 『ふじの高嶺に**は降りける』に参加するPCです。初期情報の発表当初は「富士山頂から立ち昇る煙」から『竹取物語』繋がりで「竹のディアティなんてどうかな〜」と考えてましたが、最終的には劍PCに。


 『竹取物語』もそのまま念頭に置いてましたが、ざっと調べたところ、役行者小角も一言主の讒言で伊豆に流された際に毎晩富士山へ飛来していたという伝説があるのを見つけました。役行者は彼の母親が独鈷杵を飲み込む夢を見て彼を身ごもったとか、様々な異能を発揮したとされる人物です。ベタではありますがアーサー王とエクスかリバーのこともあるので、もう少しつっこんでおくことに。
 さて役行者と言えば彼が使役していた2匹の鬼、前鬼・後鬼が有名です。彼らは夫婦だったとされますが、それぞれの吽形と阿形・赤い体色と青い体色の対比から、単に陽と陰を性差で表現しただけである可能性もあります。そういえば富士山頂に出没する謎の幼女2人も赤と青でした。彼女たちは『王剣』メインイラストの左下部分にいる、それぞれ赤または青の装束を着用し天使の翼(天属性あり)または悪魔の翼(地属性あり)を持つ幼女でしょうか。そうであれば、彼女たちは前鬼と後鬼(少なくともそれに相当する者たち)かもしれません。


 ここで『ふじの高嶺に**は降りける』では、主にかの幼女2人に関わることに決めました。もちろん和田博士のことも気になりますが、他者の駒として動くよりも何かあれば直にPCが体感できる場所にいたかったのです。この辺はPL的には『運命』のPC:道重一穂と同様ですね。


 では、幼女2人と関わるにあたってどんなPCで接触するか。
 まずは初期情報での和田博士の弁からPC主劍誕生の可能性ありとも踏み、せっかくだからと『王剣』特有の劍PCを作成することに決定。役行者の出生譚(母の、独鈷杵を飲んだ夢)も理由のひとつ。
 次に役行者孔雀明王呪を能くしていたという点から、アビリティは孔雀明王にちなんだものを選択することに。強力な力を持つ幼女らと関わることもあり、劍PCだとPPがそのまま強度に直結しそうなので少し多めに残してみました。

鳥の翼(100/0)、利き手+1(200/0)、水の妖力(200/0)、
治療術(0/200)

 日本の防衛上、ペリュトーンの効果が(消せたとして)消えてしまうのは致命的です。とはいえ、出生率が減少したままでは将来的にジリ貧となるのは必至。その辺りをどうにかしたいな、ということで陣営はヴァナへイムを、価値観は「愛情」を選択して方策を探るPCにしてみました。特徴は「眼鏡」「無愛想」「情熱的」、表面性格は「L-C:4」「G-E:4」です。眼鏡については「♪眼鏡は顔の一部です♪」をやってみたかっただけだったり……。
 苗字は孔雀明王の持ち物から蓮を、名前は孔雀明王(マハーマーユーリ)からいただきました。


 なお(認められるか否か不明ですが)武器形態は「バールのようなもの」。最初は独鈷杵にしようかと思ったのですが、それは武器ではなくて法具じゃあないのかということで変更。特定したようでしていないような物を選んでみました。自称設定上では殺人事件の凶器で、証拠品として警察に保管されていた物。

アクション編

■行動欄

☆富士山火口付近に出没し、その「遊び」に被害者が出ていると聞く双子の幼女を叱りつけ、その名を問いただす。(名無しなら赤い方をゼン、青い方をタエと名付ける)
 自分と同じく山頂へ向かう者たちと接触し、自分を劍として扱えそうな候補者を探しておく。双子が来訪者(マユリ含む)で遊ぼうとしたら、候補の中で双子に立向かう者に自分を『使え』と促し、武器化する。まずは多少強引でも「遊び」を止めねば。

■行動補足欄

出生率低下の解決には、ペリュトーンの発端・真相を知るべき。最初の地:富士で人々を玩具にする双子も、実は保護すべき者?
○その昔、役行者小角が伊豆(大島)に流された際、彼は毎晩富士山へ飛来したらしい。また小角は、前鬼(赤色、善童鬼)と後鬼(青色、妙童鬼)という鬼を調伏・使役していたとのこと。
○「役行者=強力なロード」と仮定すると「赤の装束・青の装束」「天使の羽(陽)・悪魔の羽(陰)」という対の在り方から、双子はそれぞれ前鬼と後鬼に相当する可能性を推測。たとえ不老不死でも長い年月を経て本来の目的を忘れてしまったのかもしれない。忘却による不安はストレスを生み、「遊び」はその解消法か。
「泣きたいのなら泣け! 『遊び』でごまかすな!」

■日常的な行動

レモン(倶縁果)のはちみつ漬をたくさん作って持参。
道連れとなった人達に配りまわります。(自分でも食べますが)


 まずマユリ自身の目標達成の第一条件を「ペリュトーンの発端・真相の調査」と仮設定しました。そのうえで疑問とそれに対する未確認の答えを出してみました。

  • マユリが幼女2人のことを聞き及んだらどう思う?→悪さを働くが彼女らは保護対象でもあるのでは?(障害とみなす以外の視点)
  • なぜ幼女2人の名前が初期情報に出てこなかったのか?→誰も知らないから?(本人たちも?)
  • なぜ幼女2人は執拗なまでに「楽しいこと」に没頭するのか?→それ以外のこと(不安になること)を考えたくないから?

 とにかく名前も分からないのでは話が進まない。それをどうにかしたい、というアクションですね。もし名付け親にでもなれたらうれしいなぁ。
 とはいえ「幼女たちを大人しくさせられるのか?」「そもそも相方を用意してないのは無茶なんじゃ?」と問題山積みですが、その辺はまーいいや〜と投げてしまおう。新しい出会いを希望っ……と。


 あ、レモンのはちみつ漬云々は、当初、レモンを倶縁果(調伏の象徴)に見立てて幼女2人を大人しくさせるアクションを考えていた名残。さすがにそれは無茶、ということで保険的に日常行動に留めることになりました。